洞爺湖町虻田漁港からのほたて水揚量は、令和4年度の実績で約2,500トン(出荷額約10億円)。
そのうち約8割が海外向けの輸出となっております。
ALPS処理水の海洋放出により、水産物の買い控えや、海外販路の停止などが見込まれ、当町の水産業に大きな影響を及ぼすことが予想されています。
洞爺湖町のホタテ漁師が、丹精込めて一生懸命育てた美味しいホタテを無駄にしないためにも、クラウドファンディングを立ち上げ、支援していただく皆様と一緒に、様々な取り組みを進めていきたいと考えました。
少子高齢化により、年々減少している漁業者や加工業者などが廃業へ追い込まれないためにも、皆様のご支援をいただき、この危機を乗り越えていくとともに、美味しい北海道噴火湾の洞爺湖町産ホタテを知っていただき、さらにはファンになっていただけるよう、洞爺湖町の漁師、漁協、行政など全ての関係者が一丸となって頑張ります!
当町の基幹産業である漁業を風評被害等から救うためにも、皆様のご支援をよろしくお願いいいたします。
自治体情報
北海道の南西、穏やかな噴火湾に面した洞爺湖町は、数十年おきに噴火を繰り返してきた有珠山の麓に位置し、はるか昔から火山とともに人々の暮らしが営まれてきました。
また、湖(洞爺湖)、山(有珠山)、海(噴火湾)に囲まれた自然豊かなまちで、2008年には環境サミットとも言われる「北海道洞爺湖サミット」が開催され、2009年には日本国内初のジオパークへの認定、2021年には「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産として入江・高砂貝塚が世界文化遺産登録されるなど、多岐にわたる資源豊富な環境となっております。
令和5年9月現在の人口は8,137人と比較的小さな町ですが、北海道主要都市である札幌や小樽、函館や新千歳空港まで車で約2時間程度と交通便もよく、自然景観に恵まれていることから、北海道有数の観光地となっており、国内外から毎年多くの観光客が訪れています。
洞爺湖町は、100年の間に4度も噴火している有珠山の麓にある町です。
火山の噴火は、住宅や道路など生活インフラに甚大な被害を及ぼす一方で、火山灰が降り積もった土壌からは栄養豊富な野菜が獲れ、7~8千年前に起きたといわれる有珠山の山崩れで巨大な岩が沖合まで運ばれて海底に複雑な地形を作り、、魚介類の住処となり多くの海産物が獲れる漁場となり、我々に多くの自然の恵みを与えてくれます。
このような栄養豊富な噴火湾で育ったほたては、旨味が凝縮している上に比較的海流が穏やかな「噴火湾」でゆっくりと成長することで、程よい柔らかさを特徴とした美味しいホタテが育ちます。是非!一度ご賞味いただければ幸いです。
洞爺湖町産のホタテは、北海道でも特に寒さが厳しい2月から3月の2か月間に集中して水揚げをします。
この時期のほたては、産卵に向けて身が大きくなり甘みも増してとっても美味!また、卵や白子が大きく育っており、卵は赤みがかったオレンジ色で濃厚な味わい、白子は白色で淡白な味わいがあり、それぞれの美味しさがあります。
そのまま刺身でも良し!煮たり焼いたり違った味わいをお楽しみいただけます。
洞爺湖町産のホタテは、稚貝をロープで吊り下げて沖合の養殖施設で育てる「耳吊り」という方法で育てられています。
直接海に放流する「地蒔き」と異なり、海底で砂と触れることがないことから、貝の中に砂が入ることがないので、安心してお刺身として食べていただけます。
また、ホタテの水揚げは深夜2時頃から漁船で沖合にある養殖施設へ向かい、約2時間ほどかけて水揚げした直後に「ガラガラ」や「カッター」と呼ばれる特殊な機械を使い、貝殻についた付着物を丁寧に取り除いて洗浄しますので、鮮度を保った状態で一枚一枚手作業で箱詰めして皆様にお届けいたします。
④おススメの食べ方
〇活ホタテはこれ!「活ホタテの刺身」
柔らかくて甘味のある貝柱の刺身は最高!地元では刺身に山わさびの醤油漬けと一緒に喰らいます!
〇焼きはこれ!「ホタテのバター醬油焼」
さっと焼いたホタテを焦がしバターと醤油に絡めるだけ!焼きすぎないのがコツです。ポン酢をかけてあっさりと食べるのもオススメ!
〇蒸しも侮れない!「そのまま蒸しホタテ」
蒸したホタテはとってもジューシー!そのままでもちろん美味しいけど、マヨネーズをかけて 食べるのが地元流!止まらない美味しさです!
〇時短で調理!レンチンOK!!
大きめのお皿に、殻付きのホタテを3~5枚並べてラップを被せてレンジでチン!あっという間に蒸しホタテの完成。さらにお酒を適量かけると美味しい酒蒸しもできますよ。 (レンジの目安は1枚80秒×枚数。貝が開くと食べごろです。)
洞爺湖町は、洞爺湖温泉をはじめとする温泉街や、湖でのカヌーや遊覧船、その他乗馬や登山などのアクティビティ等の観光業が有名である一方で、資源が豊富な海にも面していることの情報発信が少なく、特に養殖されているホタテの認知度が低いことから、国内での需要が高まらなかったことも海外輸出依存体質の要因の一つとなっております。
しかしながら、この度の処理水風評被害によって、これまで当町のホタテ流通の多くが海外依存によって成り立っていたものの、実は不安定な状況だったということが浮き彫りになりました。
今後は、国外での社会情勢などに左右されないための、漁業でのあらたな基盤づくりを推進したいと考えます。
洞爺湖町の人口は、1970年台に1万6千人ほどのピークを迎え、その後二度の噴火で人口減少が一気に加速。現在はピーク時の半分約8千人程度となっており、深刻な少子高齢化が進んでおります。
また、ホタテ養殖業は高齢化と担い手不足、また地球温暖化による海水温の上昇等の影響により、今後の漁業が危ぶまれている状況です。
これらの課題を踏まえ、人件費を減らし作業効率を上げるために様々な機械化を行なうことで、次世代に繋がる基盤作りができると考えます。
なお、ホタテ養殖の機械には4既製品はなく、全てオリジナルの特注品であるためとても高額です。また、今後はホタテ卸値の下落が予想されるため機械化への設備補助など漁業者の支援を行います。
普段は、貝殻から外された状態で食卓に乗るのが普通のホタテですが、意外に多くの子供が「殻付きのホタテ」を見たことが無く、剝きたてホタテがどのようになっているのかも分からないのが現状です。
パクパクと口を開けたり締めたり、貝柱以外にも卵や白子などある状態を初めて見る子供は興味津々。とても興味深く観察する様子が見られます。
洞爺湖町では、小学生から町の主要産業であるホタテ養殖の「授業」を行い、給食による「食育」を行っております。ホタテ養殖を誇りに思い色々な食べ方を知り未来へつなぐ取り組みを行います。
①漁業者における各種機械化等による作業効率化支援
②未来を担う世代の食育
③飲食店や外食チェーン店、食品加工業者などと連携した販路開拓と販路拡大事業の実施
④地元で食べられる仕組みづくり(生けす、キッチンカー等)
洞爺湖周辺は「支笏洞爺国立公園」として、活火山の有珠山や洞爺湖を配し、南は内浦湾(噴火湾)に面している「美しい湖と豊かな海、緑あふれる大地」に囲まれた全国的に有名な温泉郷を有する北海道有数の観光地です。
さらに、温暖な気候と内浦湾(噴火湾)の静穏な海域を活かした水産業のまちとして、一年を通じて四季折々の食と観光、農水産業のさらなる発展の可能性のある町です。
また、環境サミットを開催した町として自然環境と共にあり、美しい景観だけではなく時に噴火によって生活が脅かされる覚悟を持ちながら生きていくこと。そうした覚悟を持った人たちがいて、自然を守り持続可能な町を目指してこの町を支えていることを実感しています。
しかしながら少子高齢化が進み、漁業においても担い手不足など深刻な局面を迎えていることも現実であり、その上ALPS処理水の海洋放出による風評被害により、ホタテ漁業者へ大きな被害があることが予想されますことから、関係各位が一丸となってこの局面を乗り切る覚悟で、様々な検討をしているところであります。
これらの主旨をご理解いただき、皆様からのご支援ご協力によって、これまでとは違う新たな仕組みを作りながら、養殖業における強固な大勢を構築して当町の基幹産業である「ホタテ養殖業」を次世代へと繋ぎたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
12/20 寄附額が目標金額の3分の1に到達しました! みなさま、あたたかいご支援をありがとうございます。プロジェクト終了まで残り3か月と少し。引き続き、ご支援をお待ちしております!