佐那河内村は徳島市から車で20分の中山間地域に位置している徳島県唯一の村です。
勧善寺(徳島県神山町)に保存されている嘉慶2年(1388)の奥書をもつ⼤般若経に記載されている「佐那河内主蓮寺」が本村名「佐那河内」の初⾒であり、豊かな⾃然と⼈の絆を受け継ぐ村です。
村の全ての集落には「常会」といういわゆる自治会が47あります。現在も月1回定例会が開かれ、行政や地域行事などの連絡事項を周知するなど、助け合いの文化がはぐくんできた地域コミュニティが受け継がれています。
人口減少にストップ、豊かな村を次の世代に引き継ぐ
佐那河内村では、少子高齢化と人口減少が全国を上回るスピードで進行しています。
今後もこうした状況が続けば、ピーク時には5,000人いた人々が、2025年には2,000人を下回り、基幹産業である農業、地域のコミュニティを維持していくことが困難になることも考えられます。
このようなことから、人口減少をストップさせ、長い時をかけて培われてきた伝統や文化など、大切な財産を次の世代へ受け継いでいく必要があります。
現在、本村では空き家物件が不足しており、移住希望者への空き家の斡旋が思うように進んでいません。また山間部にある本村は、住宅を建築できる平地が少なく、村民が村で家を建てたいと思っても宅地がないという声も聞きます。「村で住み続けたい・住んでみたい」という思いを叶えるため、空き家物件の確保に努めるとともに、村が土地を購入し宅地の造成を進めています。
令和4年度に完成した分譲地はすぐに完売し、現在は住宅が建築され住民が暮らしています。
集まった寄附金は、佐那河内に「住み続けたい、住んでみたい」を実現するため、土地の購入や宅地造成の費用として活用させていただきます。