釧路町の昆布漁は、温暖化の影響による雑海藻の大量発生により深刻な危機に直面しています。
昆布は海の生態系を支えるだけでなく、漁業や私たちの食卓にも欠かせない存在です。
しかし、雑海藻が昆布の成長を阻害し、漁獲量が激減。
漁師の生活だけでなく、日本の地域の経済や食文化にも影響が及びます。
この状況を打開するため、私たちは雑海藻駆除技術を活用し、豊かな海を取り戻す取り組みを行います。
私たちは、海中に生えた雑海藻という「海の雑草」を除去する「海の除草」を行います。
最新の技術を用いて、昆布の生育を妨げる雑海藻を丁寧に駆除し、海中の環境を改善します。
同時に、昆布の生育状況や周辺環境を調査し、効果的な駆除方法を常に模索します。
この地道な活動を通じて、荒廃した漁場を再生し、持続可能な漁業を目指します。
この事業は、単に昆布の漁獲量を増やすだけではありません。
豊かな海を取り戻すことで、漁師の安定収入や地域の経済活性化に貢献します。
また、こどもたちが安心して海と触れ合い、自然の恵みを享受できる未来を創造します。
そして、食卓に並ぶ美味しい昆布を通じて、人々の健康と笑顔を守ります。
私たちは、海と共に生きる全ての人々と協力し、持続可能な社会の実現を目指します。
私は、釧路町昆布森で生まれ育ち、昆布漁師として35年以上、海と共に生きてきました。しかし、今、大切な昆布資源がかつてない危機に直面しています。
地球温暖化の影響で海水温が上昇し、昆布が育つことができなくなってしまったのです。これまで経験したことのない、深刻な事態です。
昆布は、江戸時代から北前船で運ばれ、全国各地で貴重な食材として、歴史と伝統を築いてまいりました。
私たち昆布漁師にとってかけがえのない存在であるだけでなく、釧路町の宝であり、日本の和食文化を支える大切な食材です。
そして、近年、昆布は「ブルーカーボン」として注目されています。
ブルーカーボンとは、海藻や海草が吸収する炭素のことで、昆布はこのブルーカーボンとしても、地球温暖化対策に貢献できる可能性を秘めているのです。
私は、昆布が本来持つ力を信じ、再び豊かな海を取り戻したいと強く願っています。そのためには、昆布が自ら成長できる漁場環境を整えることが何よりも重要です。
皆様、どうかこの危機に瀕する釧路町の昆布、そして、漁師を助けてください。皆様からの温かいご支援が、昆布を再生させ、美しい自然環境の保全に寄与しながら持続可能な未来へとつながると信じています。
共に、昆布と共に生きる未来、そして、地球の未来を築きましょう。
ご支援を心よりお願い申し上げます。
釧路町長 小松 茂