土佐市大綱まつりの開催に向けて

高知県土佐市
  • 土佐市大綱まつりの開催に向けて
現在の寄付総額: 152,000円
目標金額:2,000,000円
7%
支援者合計
24人
残り日数
21日 / 34日
募集期間: 2025年07月01日〜2025年08月04日
自治体情報
高知県土佐市


江戸時代からの力自慢 土佐市大綱まつり


~綱引きは江戸初期、野中兼山の時代に始まる~


 現在、土佐市高岡町を貫流して広い農地を潤す灌漑用水(かんがいようすい)である鎌田井筋(かまたいすじ)は、土佐藩の奉行であった野中兼山が承応3年(1654年)に工事を始めましたが、あまりの難工事であったため、新居地区や波介地区に至る水路が完成したのは天保3年(1683年)のことで、着工から実に30年の歳月を要しました。
 このような大工事であったため、酒食でもてなし綱引きをして、工事に駆り出された人たちの士気を鼓舞(こぶ)したのが土佐市の大綱引きの始まりと伝えられています。 


 長い年月の間に大綱引きは復興、中断を繰り返し、昭和36年を最後に止まっていましたが、昭和53年に土佐市商工会の尽力により、商売繁盛・家内安全を祈願し「第1回大綱祭」として復活しました。その後も復活した大綱引きの伝統は、土佐市商工会青年部を中心に受け継がれ、土佐市を代表する夏祭りとなっています。



~進化してきた大綱まつり~


 


 従前は荒縄を編んで作られていた大綱でしたが、平成3年、24回目の祭りから地場産品である土佐紙(不織布)で作られるようになりました。近隣の製紙会社から原料を譲り受け、一切金具などを使わず、地元の商工会青年部や地域住民によって手作業で編み込み製作されており、その全長は約80メートル、重さは約1トンにもなります。



 祭りは、祭典関係者による野中兼山が祭られる兼山神社への祭りの無事の祈願から始まり、市内園児たちによるよさこい鳴子踊りや小学生による大綱太鼓の演奏、力試しの大型観光バス引きと続きます。さらに長さ約20メートルの綱を引く「チーム対抗綱引き」が行われた後、祭りの呼び物である紙の大綱が登場し、「こども大綱引き」そして最高潮に盛り上がりを見せる「南北大綱引き」が始まります。「南北大綱引き」は、男女問わず誰でも自由に参加でき、総勢約500人にもなる力自慢たちが迫力の3回勝負を繰り広げ、普段は穏やかな町もこの日ばかりは、熱気と興奮に包まれます。



 
 およそ300年前から始まった大綱引きの迫力は色褪せることなく、今では市内外から一万人を超す人々が集まり、多くの方に愛される祭りとなっています。


 


~大綱まつりの今、そして未来に向けて~


 毎年8月の第3土曜日に開催している「土佐市大綱まつり」は、新型コロナウイルス感染症の流行により、2020年以降の中止が続いたものの一昨年4年ぶりに復活し、令和7年で45回目を迎えます。しかしながら、昨今の物価高や人件費の高騰に伴い、祭りの運営費用が増加しており、特に近年の祭り会場での安全管理の徹底の必要性から、警備や会場設営等の費用負担が増大しています。また、祭りで使用している大綱の原料となる土佐紙(不織布)は近隣の製紙会社から製品製造時に出る廃棄部分を無償で提供していただいていますが、各社とも原材料高騰のため試作品廃棄原紙の削減に努めており、無償での提供が困難な状況となりつつあります。
 


 そんな厳しい状況ではありますが、地域住民のまつりへの思いは絶えません。昨年の大綱つくりには地元の商工会青年部や地域住民だけでなく、小学生や地元高校の学生たちといった若い年代の参加も見られ、世代間交流を図りながら大粒の汗を流して大綱を編み上げました。また、大綱まつりのプログラムであるチーム対抗綱引きには、外国人市民が加わったチームの参加もあり、これまでとは違った盛り上がりを見せています。もちろん、プログラムの最後を飾る南北大綱引きには500人もの引手が集い、力水を浴びながら激しく引き合います。
 


 これまでの伝統を引き継ぎ守っていこうとする人々に、若者や外国人市民などの新しい風を交えながら土佐市の大綱まつりは少しずつ変化しています。今後も土佐市の夏の一大イベントとして継続していくためにも、皆さんからのあたたかいご支援をお待ちしております。


※注意※


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