本体に智頭杉と因州和紙を使った木のえほんシリーズの第6巻。
本作は鳥取を代表する名所「三徳山」。国宝投入堂があることでも有名な山で、投入堂は今なおどのように建立されたか謎に包まれたお堂です。
今回、新たな作者としてイラストレーターのキモトアユミさんに依頼し、キモトさんならではな視点で三徳山のお話を描いて頂きました。
お堂と三徳山に住むカジカガエルとのユーモラスな掛け合いがほのぼのと優しく語りかけてきます。
「木のえほんとは?」
本体に鳥取の県産材である智頭杉を使い、背表紙に鳥取を代表する伝統工芸品である因州和紙を使った「木で出来た絵本」です。
第1巻~第6巻まであり、それぞれ鳥取ゆかりの農産品や神話のキャラクターたちが鳥取の豊かな自然を駆け巡り、観る人の想像を膨らませる内容です。
本そのものに智頭杉を使用しており、その柔らかな触り心地と香りが特徴です。そして、ページのところどころに切り抜かれた絵が飛び出し、ページをめくるたびにストーリーが繋がっていきます。
また、背幅を因州和紙でかなめているので、丈夫でありながらどこか懐かしくもある優しいデザインです。杉は軽い素材でもありますので、
小さな子供が持っても負担になることはありません。一枚一枚丁寧に手作業で切り抜かれたページは隣り合うページにピタリと合わさり、まるでブロックのような感覚も味わえます。
手でなぞらえたり、のぞいたり…。絵本でもあり、玩具でもある木のえほん。
子供が五感で感じることのできる絵本です。