内容量:ネクタイ1本
山梨県都留のネクタイには、日本の粋が詰まっています。この地一帯は、実は日本のネクタイの生産量日本一!
かつて井原西鶴「八百屋お七」や夏目漱石「虞美人草」など多くの文学作品にも描かれた甲斐織物。
当時の江戸三大呉服店「越後屋」(現三越)、大丸、白木屋(現東急百貨店)も出張買い付けを行っていました。
都留をはじめ山梨県郡内地域は甲斐絹の産地として江戸時代から織物がさかんな地域。
幕府の奢侈(しゃし)禁止令により、武士や町人は指定された
素材や染め色の衣服を着ることしかできませんでしたが
江戸っ子は服の裏地に派手な色や柄、上質な絹を使用し、粋を競いました。
細かく上質な都留を中心とする甲斐織物は江戸っ子の粋な気質に好まれ
「京都の織物は郡内の織物に及ばない」と言われたほど。
江戸時代から多くの人たちに愛された甲斐織物。歴史に認められてきた確かな素材。
都留から世界へネクタイで粋を伝えたい。
TSURUIKIにはそんな想いが込められています
●TSURUIKIの品質
古来より伝わる甲斐絹の伝統を今に活かすため、織機で「二本引き揃え」という手法を使用しています。
これにより西陣織に勝るとも劣らない高密度な重厚感を感じ、同時に手触りの良さも感じることができるはずです。
また今回のデザインにおいては更に多くの糸を使用し、デザインに込められた想いを、色合いまたは風合いで表現しています。
裏地も含めすべてシルクにより製造されています。
【KIITO】伊藤瑠依
都留文科大学在学中。1995年生まれ山形県出身。都留文科大学に入学し山梨県に初めて訪れました。
大学では、都留の方々に取材をして地域の歴史や文化などを記録した学校の機関紙を製作しています。
その活動でかつて都留市では織物産業が盛んであったことを知り「まちいくつる」にも興味を持ちました。
現在は大学を休学し、グラフィックデザインを勉強中です。
生糸の束をイメージしてデザインしたネクタイです。
かつて都留市では「甲斐絹」という絹100%の織物が作られていたと聞きました。
髪の毛よりも細い生糸は、一定量にまとめられ、しめ縄のようにねじった絹の束になって保存されます。
キラリとした光沢と、つるんとした束のフォルム、化学繊維では見られない美しさに感動したのを表現しました。