錺簪(かざりかんざし)とは、金属の板や線を糸ノコで切り、ヤスリ掛け、彫り、打ち出し、ロウ付け(溶接)などの、技巧を凝らして作り上げるかんざしのことをさし、使い込むほどに風合いが増していくのが特徴です。
かんざしの歴史的な起源は生命力豊かな自然の草花には悪いものから身を守る力があるとされ、髪に挿したのが始まりでした。
単純に髪を飾るものではなかったかんざしは、時代と共に進化し、日本髪が結われるようになる江戸時代に脚光を浴びるようになり、江戸後期には錺職人衆が腕を競い合うほどの全盛期となりました。
細工のモチーフにされるものは、動植物を中心とする他、歳時記を見立てた粋なもの、吉祥性をもつ意匠など、小さな飾りの中には物語があり。男性から女性への贈り物や、親から子へと代々引き継ぐ宝物として使われるようになりました。
女性の髪を美しく彩ってきたかんざしは日本の文化となり、私、三浦孝之も錺職四代目として、この文化を引き継いで、歌舞伎や日本舞踊などの伝統芸能用のかんざしだけではなく、日常でも使いやすく美しさのあるかんざしも製作しています。
◆素材:銀製品(925SV)メッキコーティング・飾り部分シルバーキャスト
◆本体サイズ:横幅26mm×全長130mm
(桐箱入り:縦158mm×横50mm×高さ28mm)
◆製造:東京都墨田区
■扇面菊水文様
菊の花に流水をあしらった文様は延命長寿の意味を持つ「めでたいしるし」とされ、末広がりの扇は「繁栄」を表し、着物の柄にも使われ季節を問わず多用されています。
感性豊かな先人達が生み出したモチーフは、現代へも引き継がれている吉祥文様です。
※画像はイメージです。
※写真と製品の色味との差異が生じる場合がございます。
※製品は一つ一つ手作業により製作しており、素材毎に模様・色等が異なるため個体差がございます。あらかじめご承知おきください。
※手作りのため、お届けまでに60日程度のお時間をいただいております。
※ご使用の際には二本脚の根元を持ってお着けください。
※ご使用後に整髪料が付いた場合は布で拭き取り桐箱に保管してください。
※簪は銀製品ですがメッキコーティングを施していますので基本的には変色はいたしません。
※沖縄・離島にはお届けできません。
※商品コード: 56190663